1: 帰って来た仕事コナカッタ元声優 φ ★ 2013/07/26(金) 01:35:04.53 ID:???
今月初め、友人たちと忠清南道泰安郡を訪れた会社員のチョ・グンジュさん(26)は、
ブログで満開に咲いた花の写真を見て、近くの花祭りに立ち寄った。
入場料は9000ウォン(約800円)とやや高かったが、友人たちと良い思い出を作れると思えば惜しくはなかった。

だが、会場に入ると、荒涼とした野原に無理やり植えたかのような花が咲いているだけで、
特に目を引くイベントもなかった。チョさんは「入場券と一緒に会場内で使える
2000ウォン(約180円)のクーポンを配っていることも、商売っ気を感じて不快だった」と語った。

 各地方自治体が夏休みシーズンに観光客を呼び込もうと、先を争ってさまざまな祭りを開催している。
7-8月に全国で開催される祭りや展示イベントは実に250件余りに上る。
1995年の地方自治制導入以降、同じような地域の祭りが乱立しているとの指摘が絶えなかったが、
最近はその程度がさらに深刻化している。特に、同じテーマで急ごしらえしたかのような祭りが増え、
イベントや展示のレベルが期待に届かないとの批判が相次いでいる。

 自治体は訪れる「観光客数」を増やすことしか頭にないため、とりあえず祭りを開催し、
祭りのテーマとはかけ離れたイベントを詰め込むケースが多い。ジャガイモ・トウモロコシ祭りでブレイクダンス公演を行い、
モモ祭りで全国青少年ダンス大会を開くといったありさまだ。韓国の祭りのうち、
ノンバーバル(セリフのない)パフォーマンス「NANTA」や伝統芸能の農楽、
マジック、タレントの公演などが行われる「総合型」祭りが多いのもこのためだ。

 昨年、慶尚北道の尚州市農業技術センターと共同で「尚州クワの実祭り」を企画した
尚州クワの実郷土産業事業団のパク・パンジュ事務局長(45)は「公務員たちは来場者数ばかりを重視している。
祭りの収益金で地域経済の活性化を図る地域もあるが、多くの地域は割り当てられた予算を使い、
予算に比して多くの観光客を呼び込みさえすればいいと考えているように感じられた」と打ち明けた。

 成功を収めた祭りをやみくもにまねる自治体も多い。7-8月に「ハスの花」をテーマに開かれる祭りは、
ソウル市、京畿道、江原道、忠清南道、慶尚北道、全羅南道、済州道など12件に上る。
祭りのイベントも「ハスの道散策」「ハスの葉茶の試飲」「ハスの花写真展」などで、どこも似たり寄ったりだ。

さらに、互いに「元祖」を主張し合っている。ストーリーテリング・マーケティングなどを通じて
独自のコンテンツを作ろうとしているのは、薯童(ソドン)説話を活用した扶余薯童ハスの花祭りくらいだ。
専門家らは「欧州でも『ジャズ』をテーマにした祭りが150件以上あるなど、テーマが重なることもあるが、
それぞれ違う祭りのように感じさせる独創的なコンテンツが豊富なため、問題にならない」と説明した。

 現在、全国で1年間に開かれる地域の祭りは2500件余りに達し、これによる予算の無駄遣いも深刻な問題となっている。
与党セヌリ党のイ・ジェヨン議員が2012年の「全国市・道別祭り現況」を分析した結果、
政府予算が投じられた祭りは758件あり、昨年だけで2594億ウォン(約232億円)の予算が支援されたことが分かった。

文化体育観光部(省に相当)の劉震竜(ユ・ジンリョン)長官は今月7日
「官主導の単発で消耗的な祭りやイベントに対する支援金を大胆に削る」と表明した。
政府は審査を通じ、現在1600件ほどある文化観光分野の支援事業を2015年までに1000件以下に減らす計画だ。

 だが専門家らは、数を減らすことも必要だが、企業を構造調整するように切り捨てるだけでは駄目だと指摘する。
漢陽大学観光学部のイ・フン教授は「各自治体が成功例を研究し、
質的な成功を追求できるよう選別的に支援するなど、政策的な配慮が求められる」と話している。

ムン・ギョンウォン記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/07/24/2013072401638.html
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