http://www.jri.co.jp/page.jsp?id=26310
韓国では慢性的に対日貿易赤字が続いているが、自動車部品分野の貿易収支が黒字になったことが注目される。
黒字化に関しては、自動車産業におけるグローバル化の動きが影響している。
■黒字に転じた対日自動車部品貿易
韓国では2014年の輸出額(ドル建て)が前年比+2.4%、輸入額が+1.9%となり、貿易収支は475.3億ドルの黒字となった。
黒字額は前年を上回った。
対日貿易に関しては、輸出額が▲7.0%、輸入額が▲10.4%となり、215.3億ドルの赤字となった。
貿易額が縮小する(円安・ウォン高によりドルベース金額が減少した影響も)なかで、対日貿易赤字額も減少しているのが
近年の傾向である。対日輸入額の減少には、韓国の輸出の増勢が鈍化したことにより生産財輸入の勢いが鈍化したこと、
以前輸入していたものが現地生産に切り替わったことなどの影響も指摘できよう。
昨年の対日貿易において注目されるのが、自動車部品分野(SITC784)が13年に続き黒字となったことである。
2000年代以降の動きをみると、対日輸出額が増加基調(09年はリーマン・ショック後の世界経済減速の影響で減少)で推移しているのに対して、
対日輸入額は10年をピークに減少している。韓国では部品素材産業の強化を図り対日貿易赤字の是正を図っているが、
自動車部品貿易の黒字化は、自動車産業におけるグローバル化が影響したと考えられる。
■輸出増加の背景にある自動車産業のグローバル化
自動車部品の輸出には、①海外で生産する韓国系メーカー向けの輸出、②海外完成車メーカーへの直納、
③ディーラーや修理業者に対する供給などがある。
まず指摘できるのは、完成車メーカーの海外生産拡大に伴い輸出が増加していることである。
現代自動車グループ(現代自動車+起亜自動車)は、2000年代に世界市場で販売を伸ばした
(現在、販売台数で世界第5位のグループ)。1995年には先進国が世界の自動車販売台数の8割近くを占めたが、
2010年に新興国が5割を超えた。この新興国市場での販売拡大が同グループの躍進につながった。
現代自動車の海外生産の動きをみると、カナダ工場の閉鎖後、新興国とくにBRICsを中心に海外生産を行ってきたことがわかる。
大手の部品企業は完成車メーカーに随伴して進出するケースが多いが、現地で生産できない部品は韓国から輸入する。
実際、現代自動車の海外生産と歩調を合わせるかのように、韓国の自動車部品輸出額は2000年代に入り急増した。
輸出全体に占める割合は4%台へ上昇した。14年の輸出先上位は、
①米国(60.4億ドル)、②中国(56.4億ドル)、③ロシア(13.5億ドル)、④ブラジル(10.5億ドル)、
⑤インド(7.8億ドル)、⑥日本(7.7億ドル)、⑦チェコ(7.7億ドル)と、日本を除いて、すべて現地生産が行われている国が占める。
興味深いのは、現地生産はおろか完成車の輸出実績の乏しい日本への輸出が増加していることである。
対日輸出が増加した要因には、次の3点が考えられる。
韓国では慢性的に対日貿易赤字が続いているが、自動車部品分野の貿易収支が黒字になったことが注目される。
黒字化に関しては、自動車産業におけるグローバル化の動きが影響している。
■黒字に転じた対日自動車部品貿易
韓国では2014年の輸出額(ドル建て)が前年比+2.4%、輸入額が+1.9%となり、貿易収支は475.3億ドルの黒字となった。
黒字額は前年を上回った。
対日貿易に関しては、輸出額が▲7.0%、輸入額が▲10.4%となり、215.3億ドルの赤字となった。
貿易額が縮小する(円安・ウォン高によりドルベース金額が減少した影響も)なかで、対日貿易赤字額も減少しているのが
近年の傾向である。対日輸入額の減少には、韓国の輸出の増勢が鈍化したことにより生産財輸入の勢いが鈍化したこと、
以前輸入していたものが現地生産に切り替わったことなどの影響も指摘できよう。
昨年の対日貿易において注目されるのが、自動車部品分野(SITC784)が13年に続き黒字となったことである。
2000年代以降の動きをみると、対日輸出額が増加基調(09年はリーマン・ショック後の世界経済減速の影響で減少)で推移しているのに対して、
対日輸入額は10年をピークに減少している。韓国では部品素材産業の強化を図り対日貿易赤字の是正を図っているが、
自動車部品貿易の黒字化は、自動車産業におけるグローバル化が影響したと考えられる。
■輸出増加の背景にある自動車産業のグローバル化
自動車部品の輸出には、①海外で生産する韓国系メーカー向けの輸出、②海外完成車メーカーへの直納、
③ディーラーや修理業者に対する供給などがある。
まず指摘できるのは、完成車メーカーの海外生産拡大に伴い輸出が増加していることである。
現代自動車グループ(現代自動車+起亜自動車)は、2000年代に世界市場で販売を伸ばした
(現在、販売台数で世界第5位のグループ)。1995年には先進国が世界の自動車販売台数の8割近くを占めたが、
2010年に新興国が5割を超えた。この新興国市場での販売拡大が同グループの躍進につながった。
現代自動車の海外生産の動きをみると、カナダ工場の閉鎖後、新興国とくにBRICsを中心に海外生産を行ってきたことがわかる。
大手の部品企業は完成車メーカーに随伴して進出するケースが多いが、現地で生産できない部品は韓国から輸入する。
実際、現代自動車の海外生産と歩調を合わせるかのように、韓国の自動車部品輸出額は2000年代に入り急増した。
輸出全体に占める割合は4%台へ上昇した。14年の輸出先上位は、
①米国(60.4億ドル)、②中国(56.4億ドル)、③ロシア(13.5億ドル)、④ブラジル(10.5億ドル)、
⑤インド(7.8億ドル)、⑥日本(7.7億ドル)、⑦チェコ(7.7億ドル)と、日本を除いて、すべて現地生産が行われている国が占める。
興味深いのは、現地生産はおろか完成車の輸出実績の乏しい日本への輸出が増加していることである。
対日輸出が増加した要因には、次の3点が考えられる。
http://anago.2ch.sc/test/read.cgi/bizplus/1429929984/:
【【韓国経済大復活!】韓国の対日自動車部品貿易が貿易黒字に転じる!!】の続きを読む